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石垣島に最大級巡視船配備へ 海上保安庁、尖閣対応強化


石垣島に配備が見込まれる海保最大級のヘリコプター搭載型巡視船と同型の「れいめい」(海上保安庁提供)

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海警備をめぐり、海上保安庁が最前線の拠点となる石垣島(同市)に最大級の新型巡視船を配備する方針を固めたことが13日、政府関係者への取材で分かった。中国側は公船の大型化や武装化を進め、尖閣周辺海域での連続確認日数は同日で63日と過去最長を更新。海保は有事対応の体制強化に向け、同海域を担当し、石垣島を管轄する第11管区海上保安本部(那覇)に最大巡視船を初配備することとした。

 新型船は、海保最大級のヘリコプター搭載型巡視船(PLH)。総トン数約6500トン、全長約150メートルで令和3年度の配備を目指している。海保は現在、尖閣周辺で専従の大型巡視船12隻を中心に対応。新たなPLHは専従体制の枠組みに含めないが、実質的に尖閣領海警備の現場指揮船として運用する見通しだ。

 石垣島は尖閣諸島まで約170キロの最前線拠点で、海保は既に配備計画を地元に通知。石垣市などは今年、石垣港に岸壁延長180メートルの海保専用埠頭(ふとう)や関連施設を整備する港湾計画の変更方針を決定した。

 尖閣周辺の日本領海や領海外側の接続水域では中国海警局の公船の侵入が常態化。中国側は公船を大型化し、大口径の機関砲を搭載するなど武装化も進む。海保の分析では今年、海保が保有する1000トン型以上の巡視船が67隻なのに対し、中国側は同クラス以上の公船を145隻保有。海保は令和4年度にかけて71隻まで増強する計画だが、勢力差の拡大が懸念される。

 また日本は尖閣周辺の警戒監視に加え、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)にある好漁場「大和堆(やまとたい)」での北朝鮮漁船の違法操業にも対応するなど「多方面作戦」を強いられる。

 こうした状況に柔軟に対応するため、令和4年度までに新型のPLH4隻、大型巡視船(PL)4隻、ジェット機6機などを配備完了する方針。今年も6500トン級のPLH「れいめい」が進水するなど、航続距離や速力の能力が高く、遠洋でも長期間活動できる大型巡視船の配備を進めている。

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(産経新聞 06/13 20:06)


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